理事長ブログ「忘己利他」13

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第13回 話の効果をあげる好意的な人間関係を築く8つの原則

話力講座

話力総合研究所 理事長
話力第六講座(科学編)

~ その1 無視しない努力 ~

 

 たとえ同じように話しても相手との人間関係によって話の効果が変わるということをお話ししました。Aさんが話すと多くの人が納得するのに、同じことをBさんが話すと反発されるなどということはありませんか?好意的な関係であれば、たいていのことはうまくいくでしょう。一方、面識のない人、関係がぎくしゃくしている人に話す時は、ちょっとしたことでも納得してもらうのにかなり努力を要するのではないですか?話の効果をあげるためにも周囲との好意的な人間関係を日頃から築く努力をなさってください。これから、好意的な人間関係を築く8つの原則についてお話しします。

 原則その1 相手を無視しない努力

 人は人とかかわりながら生きる動物です。ですから、一般に無視されることを嫌います。無視されると不快ですよね。まずは周囲を無視しない努力をなさってください。これは結構難しいですよ。自分は無視していないつもりでも、相手がどう思うかですから。相手の存在に気づいていることを相手にわかるように伝えなければなりません。つまり「相手を察する」のです。どうしますか?以心伝心はありえませんよ。そうですね。相手に聞こえるように、ことばに出さなければ伝わりません。どんなことばですか?「相(手を)察(する)」すなわち「あいさつ」です。「あいさつ」の意味は相手を無視しないことです。そして、あいさつの心得は、「あ」「い」「さ」「つ」に込められています。

 「あ」あかるく、あたたかいことばで、感じよくあいさつする。あいさつする際の表情も大切です。もちろん、相手を見て、にこやかになさってください。

 「い」いつもする。相手の存在に気づいたら、いつもすることが大切です。機嫌のいい時はするけれど、そうでないとしないのでは、効果的ではありません。

 「さ」先にする。自分が先輩でも上司でも、相手の存在に気づいたら、すぐに挨拶することです。部下や後輩からあいさつするのが礼儀だと考えていませんか?部下や後輩がそう考えれば素晴らしいことです。しかし、あいさつは相手を無視しないことですから、相手の存在に気づいたら「先に」あいさつなさってください。あるいは、先にあいさつすると軽くみられるなどと思っていませんか?自ら率先してあいさつを実践すると、職場の風通しがよくなりますよ。職場の雰囲気が生き生きしてきますよ。「部長は気さくだ。」「部長はえらいのに腰が低い。」などと尊敬されますよ。むすっとしているより、はるかに効果的ではありませんか?

 「つ」相手に先手を取られたら、間髪いれず「つづけて」挨拶を返すことです。間を空けないということです。間を空けてしまいますと、相手に余計なことを考えさせてしまいます。「あの人、私のこと嫌っているな」「何か言いたいことあるのか?」などですね。そういうつもりでないのに、そのように思わせてしまったら、効果的ではありません。

 私は、某大学の非常勤講師をしています。講師控室に入って、周囲の先生にあいさつします。中には「誰だ?しらないなぁ~」といった表情で、こちらをぎょろっと見て、無言の先生がいます。知っていても、知らなくても、あいさつされたら、あいさつを返す習慣を身につけましょう。

 そして、決まり切ったあいさつことばだけでなく、できれば一言工夫したいですね。「あはようございます。昨日はありがとうございました。」「こんにちは。忙しそうだね。」「やあ、今日はよくすれ違うね。」何でもいいのです。温かい言葉をかけてください。ことばをかけられない状況であれば、相手にわかるように会釈する。これも相手を無視しない努力です。

 あいさつとともに大切なのは「返事」です。最近、返事のできない人が増えていませんか。役所や郵便局、病院の窓口で時々見かけます。「Aさん」「Aさん!」「Aさん!!」窓口の担当者が呼びかけます。突然、ぬっと現れて「聞こえてるよ!」

 「返事」も相手を無視しないことです。返事は何と言いますか?「はい」ですね。この「はい」には気持ちをこめてほしいのです。「はい」は「拝」の気持ちで。相手を拝む、尊敬する気持ちをこめて「はい」です。「はい」は「配」の気持ちで。相手に配慮する、気を配る気持ちをこめて「はい」です。「はい」は「背」の気持ちで。責任を背負う「背」です。私に任せてくださいの「はい(背)」ですね。

 そして返事のしかたは、「あすはあす」と語呂合わせで覚えてください。

 「あ」あかるい声で「はい」

 「す」すぐに「はい」

 「は」はきはき、1回「はい」。「はいはい」など投げやりな返事は、相手に不快感を与え、効果的ではありません。

 「あ」相手を見て「はい」

 「す」素直に「はい」。「へぃ」などの卑屈な返事も効果的ではありませんね。

 あいさつ、返事は相手を察すること。無視しない努力を実践し、継続する。周囲とのより良い人間関係を築くための一歩です。

 

 

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