理事長ブログ「忘己利他」14

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第14回 話の効果をあげる好意的な人間関係を築く8つの原則

研修風景

話力総合研究所 理事長 医師・看護師研修

~ その2 態度に気をつけて ~

 

 「態度は視覚に訴える言語」と言われます。ことばを介して伝わる内容を理解するには相応の時間がかかります。一方、目を介して伝わる映像は、ことばよりも早く印象に残ります。

「態度に注意しましょう」とお話ししますと、「態度は枝葉。中身が肝心だ!」などと反論する方がいます。特に自信家に多いようですね。もちろん、中味が肝心です。ですから、内容を持っている人ほど態度に気をつけてほしいのです。なぜなら、目から入る情報がいち早く相手の気持ちに影響を与えるのですから。どんなに良い話でも態度が悪いと聴いてもらえません。不祥事をお詫びするときの態度が適切でなく、自分では思ってもみなかった事態に発展してしまった。こうした行政や企業のトップ、芸能人を時々見かけますね。態度の良し悪しが相手に好印象を与えたり、不快にさせたりするのです。そして結果的に話の効果にプラスやマイナスの影響をもたらします。先輩後輩、上司部下などの社会関係、親疎の人間関係、そして、依頼する側、される側などの状況関係、こうした関係に応じて適切な態度で接することです。

 好意的な人間関係を築くための好ましい態度は、前述したように相手との関係において決まります。一応の目安として、「礼(は)背目手足服・表情・身だしなみ・くせなくせ」を意識してください。

 ①礼(おじぎ)

 おじぎには、会釈、敬礼、最敬礼があります。会釈は主としてあいさつを交わす時。敬礼はお礼のことばを伝えるときや、あらたまった場のあいさつ。最敬礼はお詫びの時にします。図のように、頭の先から腰までを一直線に、会釈は15度、敬礼は30度、最敬礼は45度傾けます。その際、手は体の両脇につけます。しっかり伸ばし、すべての指をつけ、中指に力をいれます。状態を傾けるときに、腕を上体の傾きに合わせて、自然に曲げます。腰から足までも一直線です。かかとをつけ、「は」の字型にし、土踏まずに重心を置き、しっかり立ちます。相手をやさしく見て、ことばとともに状態を傾けます。相応の角度に傾いたところでピタッと止めます。さっと状態を傾け、ピタッと止め、ゆっくり上げます。これは、相手より先にお辞儀をし、相手より後から頭をあげることです。相手への経緯を態度に示すのです。最後に、また相手をやさしく見ます。

 

 きれいなおじぎは、相手に好印象をもたらします。しっかり練習なさってください。

 ②背

 背筋や腰、膝を伸ばします。反ってしまうと尊大な印象を与えかねません。また、前かがみになると自信なさそうな印象を与えます。

 ③目

 状況にもよりますが、やわらかい、やさしい視線を相手に投げかけます。相手を凝視しないよう気をつけましょう。相手の顔全体に焦点をあてるように、あるいは、両目と口を結ぶ三角形に視線を置くように心がけましょう。

 また、「目は口ほどに物を言う」と言われます。きょろきょろしたり、伏し目がちにならないよう気をつけてください。

 ④手

 手の動きも気になります。目障りにならないよう、できるだけ動きを少なくしましょう。自然に両側にたれるか、軽く両手を組むとよいでしょう。この場合、指が無駄に動かないよう意識なさってください。

 ⑤足

 足はかかとをしっかり床につけ、上体の重心を両足にかけるようにします。この時、膝を曲げたり伸ばしたり、かかとをあげたり下げたりしないように気をつけてください。

 ⑥服

 服装も相手や状況に応じて適切なものを着用しましょう。特に清潔感が大切です。好意的な関係を築くうえで服装に無神経にならないようにしましょう。自分勝手に決めつけた服装も禁物です。夏場、「今はクールビズだから」と初めて会うお客さんのところにラフな服装で訪問するのは厳禁です。ネクタイをしていけば、お客さんは「クールビズなのですから。。。」と言ってくれるでしょう。そのくらいでちょうどよいのです。「フェイルセーフ」で対応してください。

 ⑦表情

 人は、一般に明るい表情を好みます。感じの良い印象を持ちます。暗い表情は不快感を与えかねません。状況にもよりますが、状況が許す限り、にこやかな明るい表情を心がけましょう。

⑧身だしなみ

 服装同様、状況に応じて適切な身だしなみを心がけてください。ポイントはつねに清潔で、品位があることです。これも自分ではなく相手がどのように感じるかを意識してください。とにかく無精をしないように意識しましょう。

 また、相応の事情がない限り、マスクをしたまま人と話をしないことです。もちろん医療行為などで許容される場合もあります。しかし、一般的には気をつけたほうが良いでしょう。特に初めて接する人の場合、不快感を与えかねません。要注意です。

⑨癖なくせ

 俗に「なくて七癖」と言います。やたらに手を動かしたり、咳ばらいをしたり。相手を不快にさせかねない目障り、耳障りな「癖」を取り除くよう意識してください。

 他にも威張った態度、落ち着かない態度、気取った態度、卑屈な態度、なれなれしい態度、投げやりな態度など、慎まなければなりません。難しいですよ。自分ではそういうつもりでない場合が多いです。仕事の立場上、身についてしまった態度などもあります。職場ではよくても、客先や地域で人とかかわる場合に、「ずいぶん偉そうな感じの人だなあ」などと相手に不快感を与えかねません。

 また、気持ちの伴わない「好ましい態度」も逆効果です。効果をあげるためには、好ましい態度と気持ちを一致させることが前提であることも忘れないでください。話の効果をあげる好意的な人間関係を築く8つの原則の「その2 態度に気をつけて」ひとつひとつ意識をして実践なさってください。

 

 

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