理事長ブログ「忘己利他」3

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

話力総合研究所 理事長

話力総合研究所 理事長

 第3回 「話し方・聴き方」ノウハウは生きない!

 前回は「日常や職場の問題の根底にはコミュニケーションの問題がある」ということをお話ししました。思ったことが十分に言えない。正確に伝えられない。ひとこと多い。話し方の問題ですね。また、人の話を聴かない。聴けない。正しく受け止められない。聴き方の問題です。こうした問題が根底にあって、コミュニケーションエラーが生じます。このエラーはすぐに顕在化する場合もあれば、心理的に蓄積されて後で顕在化することもあります。

 問題意識を持っている読者の皆さんは、自身の話し方、聴き方について何とかしないといけないと思っているでしょう。また、職場や周囲の人の話し方、聴き方を改善したいとの思いもあるかもしれません。こうした問題意識をお持ちの方は少なくはないでしょう。話し方の講座に参加して、すでに「上手に話す方法」を学んだ方、今学んでいる方もいらっしゃるでしょう。「上手に話す方法」、つまり「ハウツー」「ノウハウ」ですね。これを職場で生かせていますか?なかなかノウハウの通りにはいきませんよね。当然です。なぜですか?

 日常や職場で「上手に話せればいいのですか?」 知らない人からすらすらぺらぺら、よどみなく上手に話しかけられたら、皆さんは何と思いますか?「図々しい人だなあ」「なれなれしい人だなあ」と少々違和感を覚えるかもしれません。あるいは、「初めて会ったのに、もっと言い方があるでしょう」などと不快に感じる人もいるでしょう。上手に話せたほうがよいでしょうが、どうもそればかりではだめなこともありますね。おおぜいの前で何かについて説明するときもそうですね。すらすらぺらぺら一方的に話されたらどうですか?「わからない」ですね。あるいは、「無視された」気持ちになりませんか?不快に感じる方もいらっしゃるでしょう。上手に話すだけでは足りないのですね。ですから、せっかく「上手に話す」ノウハウを学んでも、それだけでは生かすことができないのです。

 例えば、あいさつを例に考えてみましょう。朝、昼、晩のあいさつは何と言いますか?「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」ですね。言ってみれば、「あいさつのノウハウ」です。では、同僚や後輩、部下がお昼に「おはようございます」と声をかけてきたら、何と応えますか? とまどいませんか?「今、何時だと思っているんだ!」などと余計なことを言ってしまい、波紋を投げる方もいらっしゃるかもしれません。

 ある有名企業の工場見学会に参加した時のことです。案内の方があいさつされました。「ご安全に!」 見学会に参加された多くの方は戸惑って、あいさつを返していませんでした。せっかく、挨拶くださったのに、無言では失礼ですよね。しかし、「何て言ったんだ?」「なんて返せばいいんだ?」と思い、ことばがでなかったのでしょう。あいさつのノウハウが生きないですね。

 皆さんの職場ではいかがですか? 朝、廊下で同僚とすれ違った。「おはよう」と声をかけあった。その5分後にまたすれ違った。皆さんは何とおっしゃいますか? まさか無言ですれ違うことはないでしょうね。ノウハウにはこのような状況はないですね。どうしていいか戸惑いますね。無言で無表情ですれ違う方も少なくないのではありませんか。この場合、どうすればよいか?また後日お話しします。

 ノウハウだけを知識として持っていても、それだけでは日常や職場の応用問題に対応できないのです。話し方だけでなく、聴き方も同様です。「話し方・聴き方」のノウハウだけでは生かせないのです。まずは、なぜそうするのか、考え方を把握することが大切です。そして、目的や状況、相手に応じて、作戦を立て、応用問題を解くのです。コミュニケーション能力を高めるための考え方について、これからご紹介してまいります。私どもが60年以上にわたって蓄積してきました「話力理論」に基づいたものです。ご期待ください。

 

関連記事

  1. 過去の研修・講演レジメ
  2. 理事長ブログ「忘己利他」10
  3. 実施済プログラムと資料
  4. 「@人事」ウェブサイトに当法人理事長のインタビュー記事掲載
  5. 未来をシェアするWebマガジン - Future CLIPに取り…
  6. 合宿研修会
  7. 「湘南江の島 海の女王&海の王子」のマナー研修を毎年担当していま…
  8. NHK首都圏ネットワークに登場

カテゴリー

月別アーカイブ

PAGE TOP