理事長ブログ「忘己利他」30

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第30回 話の効果をあげる話し手の努力

慰労会

話力総合研究所 理事長

 前回は「話の効果は聴き手が決める」 話の効果の決定権は聴き手にあるということをお話ししました。例えば、わかってもらおうと思って話して、わかってくれるかどうかは、聴き手次第です。たとえ、どんなに上手に話しても、残念ながら話し手自身が、「これだけ上手に話したのだから、わからないはずはない」と決めることはできません。

 とはいえ、話が伝わらないのをいつも聴き手の所為にしていてはいけません。話す目的を持っているのは話し手なのですから。話の効果が上がるよう次のことに気を配って話すようにしましょう。

 ①目的を意識して話す

 何のために話すのか?何のために話しているのか?話す時も、話している間も、常にこの意識を持ち続けましょう。一生懸命話しているときに、不快なことを言われた。カッとなって、余計なことを言ってしまった。「売りことばに買いことば」と言いますね。目的を忘れて口論してもむなしいだけです。冷静になってから、後悔するものです。

 ②効果を予見して話す

 音声としてことばを発してしまっては、消すことができません。ことばを発する前に、「こう言ったら、どのように受け止められるだろうか?わかってもらえるだろうか?」などと、考えてからことばを発する習慣をつけましょう。余計なことを言ってしまう人、失言癖のある人はこの点が弱いですね。こう話したらどう聴かれるか?話の目的を達成するか? 先を見通して、相手に応じた適切な表現をとることです。

 ③必要の法則を守る

 必要の法則とは、「必要な時に、必要な人に、必要なことを、必要なだけ、必要な場で、必要な方法で」話すことです。目的や状況、相手によって、この必要の法則を生かしてください。

「必要な時に」より効果的な話のタイミングがあるはずです。タイミングを考えましょう。

「必要な人に」話をする人の順番を間違えると、問題がこじれるケースがありますよ。「私は聴いていない!」と言われて、波紋を投げたり、人間関係がぎくしゃくしたり、物事が進まなくなることがないように心がけましょう。

「必要なことを必要なだけ」余計なことを話さない。目的外のことを話さない。目的に対して効果的なことを話す。人はついつい、話したいことを話したり、余計なことを話しがちです。「効果が上がることを話す」意識を強烈に持ちましょう。

「必要な場で」おおぜいの前で話してもよいことか?周囲に聴かれないように配慮すべきか?「必要な場」に気を配りましょう。

「必要な方法で」電子的な方法で伝えれば楽ですね。しかし、内容、目的、相手によっては、伝える方法を考えなければなりません。メールで済ませてよいか?電話をかけたほうが良いか?相手に会って話すべきか?あるいは、会って話したり、電話で話したうえで、備忘録としてメールを送るか? より効果的な方法を用いましょう。

 ④態度に気をつける

 話を聴いてもらえるかどうかは話す時の態度で決まると言っても過言ではありません。話す時の態度にも気を配りましょう。態度については、あらためてお話ししますが、要は好感の持てる感じの良い態度で話すことです。

 ⑤ことばづかいに気を配る

 話はことばづかいで評価されるものです。最近のことばの乱れは、気候変動と同じぐらい深刻です。「なので~。」「~の形となっております。」「お客様のおっしゃられましたことは~」「資料の方~」などですね。不快なぶっきらぼうな表現。冗長な表現。あげていくときりがありません。ことばづかいについては、あらためてお話しします。年齢や立場にあった適切なことばづかいを意識なさってください。

 ⑥すべての原則を守る努力をする

 いかがでしょうか?話の効果をあげるための話し手の努力。たいへんですね。話力のすべての原則を守る努力を続けましょう。

 

 最初からすべては無理ですね。しかし、一歩一歩より効果が上がるように意識的な努力を継続なさってください。コツコツ努力です。必ず変わります。必ず成果が出ます。ともに努力してまいりましょう。

 

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