理事長ブログ「忘己利他」5

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

話力総合研究所 理事長
講演風景

第5回 話力の鍛え方

 他人と話していると、相手の話し方が気になります。なんとなく事務的で冷たく感じる話。あっち行ったりこっちに来たり、ごちゃごちゃして、わからない話。ことばづかいが適切でなく、ぶっきらぼうで不快に感じる話。しゃくし定規に丁寧すぎて親しみを感じない話。いろいろです。人の話は評価できるのです。ですから、「君の話、何とかならないか?」などと言いたくなりますよね。これを言ってしまったら、言ってしまったで、困りますよ。「では、どうすればいいですか?」などと切り返されて、「はてっ!?」と困る。「そんなこと自分で考えろ!」と突き放しますか? それは無責任ですよね。おそらく皆さんは、これまでの経験からこうしたほうが良いとアドバイスなさるでしょう。しかし、厳しいことを申しますが、自己流でアドバイスすると、アドバイスを受けたほうも気の毒ですよ。

 一方、自分の話し方、聴き方は適切ですか? 相手の話し方や聴き方のまずさはわかっても、自分のことには気づかないようです。特に、話に慣れている方、おおぜいの前でも滔々と話せる方は、どちらかというと自身の話し方、聴き方の問題点に気づいてないことが多いです。余計なことを話してしまう。長々と話してしまう。周囲から「短く!」と言われているにもかかわらず、話しだすと止まらない。「校長のちょっとひとこと30分」などという川柳があるくらいです。自身の話し方、聴き方も見直す必要がありますね。

 話し方、聴き方を適切に磨いていくためには、話すこと、聴くことが一体どのような要素から成り立っているかをしっかり把握することが大切です。これまで、「話し方」「聴き方」では足りないとお話してきました。私たちがめざすのは、話の目的を達成し、「話の効果」をあげることでした。この話の効果に対する影響力のことを「話力(わりょく)」と言います。話力は3つの基本要素から構成されていると考えています。「心格力」「内容力」「対応力」です。同じような話をしても人によって効果に違いが生じます。これは「心格力」によるところが大きいです。話す人の影響力と考えればよいでしょう。また、話すべき内容を持っていなければ話せません。何を話すかに大きくかかわるのが「内容力」です。話すべき内容を収集し、考え、整理する力です。そして、相手に対応して話す、聴くための対応力です。どのように話すか、聴くかということですね。「話し方」「聴き方」は、この対応力の一要素にすぎないのです。

 ところで、「話力」は「表現力」と「聴解力」をあわせたものでもあります。この場合、表現力は、心格力、内容力を通して、話し方の面から見た話力のことです。聴解力は、心格力、内容力を通して、聴き方の面から見た話力のことを言います。

 そして、話力はこの3つの基本要素の相乗です。「心格力」「内容力」「対応力」のどれが欠けても、話力は小さくなってしまいます。どんなに人柄(心格力)がよくても、話す内容(内容力)をもっていなければ話せません。話し方(対応力)がまずければ、相手に伝わりません。どんなに良い内容を持っていても、それを話すにふさわしい人が話さなければ、「何を偉そうに」「何を生意気な」などと思われてしまうかもしれません。話の効果にとってはマイナスです。話し方がまずければ、伝わりません。どんなに話し方が上手でも、人柄に問題があれば、「あいつは口がうまいから気をつけろ」などと警戒されかねません。話すべき内容がなければ、「あいつは口ばかりだ」などと軽く扱われるかもしれません。聴く時も同様です。人柄に問題があると、他人の話を聴かない、聴けない傾向にありますね。予備知識がなければ理解できません。聴き方がまずいと、話す意欲をなくさせるかもしれません。聴く効果に対してマイナスです。このように、話力を高めるためには、話力の3つの基本要素をそれぞれバランスよく磨いていくことが必要です。

 話力を磨き、高め、日常生活や仕事に生かしましょう。

 

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