理事長ブログ「忘己利他」57

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第57回 人を育てる

NHK出演

話力総合研究所 理事長
NHK取材

 ~ 7つほめ 3つしかれ ~

 家庭でも、学校でも、ビジネスにおいても「人を育てる」ことは重要な課題です。

 「子どもがゲームばかりしていて、親の話を聴こうともしない。どうすればいいでしょうか?」

 「見込みのある生徒だから、がんばってほしかったのに。叱ったら、部活をやめてしまった。残念で仕方がない。」

 「最近の若い社員とことばが通じない。ちょっと何か言うと、パワハラだと言ってくる。どうすればいいのか?」

 講演、研修で訪れたところで、毎年のようにこのようなお話をお聴きします。それぞれの立場で程度の差はあるものの悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

 人を育てる際によく言われるのが「7つほめ、3つしかれ」です。あるいは「ほめて、しかって、またほめよ」とも言います。

 叱ってばかりでは効果的ではありません。叱られる立場に立てば、いやなものです。心にグサッと突き刺さります。言い訳したくなります。反発したくなります。こんなことが続くと、そのうち聞き流すようになりかねません。聴かないは、「利かない」効果が上がらない。ということです。

 「叱る」注意、忠告、叱責。内容の軽重や状況、相手によりいろいろですが、効果をあげるためには、基盤が必要です。相手との人間関係、信頼関係。相手が好意や尊敬の気持ちをもっているかどうか。たとえ強烈なことを言っても、相手が好意的に、肯定的にとらえてくれるかどうか。どんなに厳しいことを言っても傾かない、倒れない確固とした人間関係の基盤があるかどうかにかかっています。

 特に職場の管理職が部下を注意、忠告して効果をあげたいなら、まずはこの基盤づくりに取り組むことが必要なのです。そして、この基盤づくりに大切なのは「ほめる」ことです。

 「ほめ上手 本当はほめてもらいたい」「ほめられたことばを自分で言ってみる」これも第一生命が毎年公募しているサラリーマン川柳の入選作でしたでしょうか。人は少なからず、「ほめられたい」という気持ちを持っているのではないですか?言いすぎですか?「私は別にほめられたいとは思わない」と言っている自信家でも、おそらく一人二人、尊敬するあの人には「認められたい」という気持ちはあるでしょう。

 この「ほめられたい」「認められたい」という相手の願望に応えることが大切なのです。そうすることにより、相手は「ほめられた」「認められた」「私のことをきちんと評価してくれている」「いつも気にかけてくれている」と思うでしょう。好意を持つでしょう。信頼するでしょう。尊敬の気持ちも沸いてくれでしょう。

 日頃は「ほめる」努力をする。ことばに出さなければ伝わりません。少なくとも1日1回以上。相手の価値を認めることばを相手に伝えてください。注意・忠告の効果をあげるための基盤づくりです。そして、ほめられると「やる気」になります。気持ちが高揚します。「ほめことば」を受けると、俗に「やる気ホルモン」と言われているホルモンの分泌が高まるそうです。職場が生き生きします。やる気に満ちてきます。そして、改善すべきことを見つけたら「叱る」のです。ぜひ、実践なさってください。

「ほめる」と「しかる」

 

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