理事長ブログ「忘己利他」6

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

話力総合研究所 理事長 雑誌社インタビュー

第6回 「話は人なり」心格力

 私は、コミュニケーションに関する研修や講演で、話力を磨くことの大切さを訴えてきました。そして、スピーチ指導などを通じて多くの人の話を聴いてきました。時には同じような内容の話を聴くことがあります。しかし、内容が同じでも、話す人によって聴き手が受ける印象は違います。話しているときのことばからは、単にそのことばが持っている意味だけでなく、話し手の心の温度が伝わってきます。話し手の熱意を感じます。同じことばを聴いても、話し手によって温かく感じることも、冷たく感じることもありますね。また、話し手の心の湿度も伝わります。悲しみや喜びがことばとともに伝わってきます。話を聴いていると話の重さや深さや広さを感じます。明るさや暗さ、親疎の差を感じることもありますね。時には、思わず後ずさりしたくなるような圧力を感じることも、たったひとことがグサッと心に突き刺さることもあるかもしれません。「刃物は肉を切り、ことばは心を切る」のです。このような要素がひとつになって、話が伝わってくるのです。聴き手が感じる「話の味」は話し手自身の味、すなわち「話の味は人の味」なのです。どんなに話し方を磨いても、すべてではないにしろ、自分自身がさらけ出されるのです。聴き手に話し手自身の人柄が伝わります。つまり、話はその人自身を表す「話は人なり」なのです。

 あるデパートのお得意様ラウンジでのことです。入口に満席の看板が出ていました。看板に背中を向けラウンジ内の様子を見ている男性係員に背中越しに声をかけました。「満席ですね。」「満席です。」こちらに振り向くこともなく、ひとこと返事がありました。ただ「満席です」という短いことばですが、たいへん不快に感じました。相手に配慮する気持ちにかけているように思います。

 他方、ある証券会社の窓口で書類の記載を求められた時のことです。担当の女性は、筆記具の入った素敵なペンケースを差し出しました。私は、「これ気に入った。もらえないかな?」と軽口をはたきました。すぐに、「差し上げられるといいのですけれど~。ははは」 断られたのですが、たいへん心地の良い、あたたかいことばでした。

 心格力とは、その人のあたたかさや優しさ、思いやり、誠実さやまじめさなど、よりよい人間性、豊かな人間性の基礎となる力です。また、自身の良い人柄を外部に発信する力だと考えています。普段はどうもとっつきにくいなと思っていたけれど、一緒に活動してみて、いい人だということがわかった。皆さんの周囲にいませんか?こういう人は、外部へ自分の良さを発信する力が不足しているのです。心格力を高める必要がありますね。

 話をよくしようと思ったら、単に話し方を磨くだけでは足りないのです。厳しいことですが、自分自身を磨いていかない限り、本当の意味で話はよくならないのです。「話の味は人の味」「話は人なり」です。話力を高めるために、心格力を磨く努力を続けましょう。

 

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