理事長ブログ「忘己利他」60

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
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第60回 忠告の必要性

一般社団法人 話力総合研究所 理事長

話力総合研究所 理事長
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~ 割られた窓を放置すると やがてすべての窓が割られる ~

 忠告とは、改めさせることを目的とした話です。相手との人間関係、社会関係、目的の軽重などにより、「アドバイス」「注意」「忠告」「しかる」など多少のニュアンスの差はあります。ここでは、それらをすべてまとめて「忠告」ととらえることにします。

 忠告は得意ですか?「忠告するなら私に任せてくれ」という方がいらっしゃるでしょうか? おそらくいないでしょう。

 できれば忠告したくないのではないでしょうか? なぜですか? 

 人間ですから、「ミスすることもある自分」が忠告するのですね。「お前はどうなんだ!」などと思われたくないという気持ちが働きますよね。あるいは、「反発されたらいやだな」「不快な思い したくない」「せっかく人間関係うまくいっているのに、ぎくしゃくしたくない」こうした不安感があるかもしれません。

 しかし、放置していたらどうでしょうか? 職場が荒れることになりませんか? そこまでいかなくても、職場の雰囲気に問題が生じかねません。「割られた窓を放置するとやがてすべての窓が割られる」と言われています。割れ窓の理論と言います。本来は環境犯罪学の理論です。軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるという意味だそうです。 

 少々大げさかもしれませんが、職場や家庭でも割れ窓の理論が当てはまるのではないですか。放置していたら、エスカレートしかねないですよ。

 人を育てるためにも、改めるべきことはすぐに改めさせることが大切です。職場や社会がリーダに求めていることですし、リーダの責務です。とはいえ、やみくもに忠告しても効果が上がりません。

 これは知人の I さんから聴いた話です。ある専門学校の講師控室のドアを開けると、2人の同僚講師がおしゃべりをしていました。横のテーブルには荷物を広げたままでした。Aさんはおしゃべりしている2人に声をかけました。「テーブルの荷物片づけてください。他の方が使えないですよ。」おしゃべりをしていた一人がAさんをにらみつけ、「私はあなたの生徒ではありません」といって、荷物を持って出て行きました。Aさんは、この話をして、最後にこう言っていました。「正しいことを言うときほど慎重にしなければいけないですね。」そうですね。目的は改めさせることですから、反発させないように、効果が上がるように工夫しなければなりません。忠告の難しいところです。

 では、どうすればよいか? 次回、効果的な忠告のしかたについてお話しします。

 

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