理事長ブログ「忘己利他」62

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第62回 効果的な忠告のために

定期総会

話力総合研究所 理事長
定期総会

~ 逆効果の落とし穴に気をつけよう ~

 人を育てるための称賛と忠告。「7つほめて3つしかれ」でしたね。まずは忠告の効果をあげるための基盤作りから始めます。好意的な関係。信頼関係。できれば尊敬の気持ちを持ってもらえるように。そのために、日頃は意識してほめるのでしたね。事実をほめるのですよ。そして、改善点について忠告します。「正しいことを言うときこそ慎重に」そして情熱と冷静の間で叱るのでしたね。

 このように用意周到に気を配って忠告しても、ちょっとしたひとことでつまづいたら、それまでの努力は台無しです。忠告するときに、ついついしてしまいがちな落とし穴をあげておきます。最後まで気を抜かず、以下の落とし穴に気をつけてください。

① 比較しない

 「同期のA君は、あんなに優秀なのに。。。君は。。。」「後輩のMさんはがんばっているぞ。抜かされるぞ!」ついつい口に出していませんか?ライバルと比較される。同期と比較される。同期ならまだしも、後輩まで登場しては忠告を受ける側はたまりません。上司の立場では、言いたくなることもあるでしょう。わかります。しかし、ぐっとこらえてください。行ったからと言って、プラスには働きません。マイナスになるだけです。

② 追加忠告しない

 「そういえばこの間もこんなことがあったな。」「ついでに言っとくが、君はもっと説明力もつけなければだめだぞ」言いたくなる気持ちはわかりますが、今忠告すべき事柄がぼやけてしまいます。「一時に一事の原則」を守ることが大切です。忠告すべき事柄に集中してください。

③ すりかえない

 「こんなことしているから、後輩に先を越されるんだ」「のろのろ仕事しているから、もてないんだ」まったく関係ないとは言えないかもしれませんが、目的は改めさせることです。目的外のことがらを持ち出さないように気をつけてください。

④ 追いつめない、失望させない

 どこまで踏み込めるかを常に考えて忠告してください。「そこまで言われるのでしたら、やめます」「この仕事おります」などと言わせてしまっては、忠告しないほうがよかったということになりかねません。相手に失望感を与えないよう、「はげましながら叱る」のでしたね。

⑤ 忠告後に気をつける

 たとえどんなに人間関係がうまくいっていても、忠告直後というのは嫌なものです。特に叱られた側は、気持ちが沈んでいるでしょう。少し、ぎくしゃくするかもしれません。ですから、まずは自らこだわりを持たず声かけをする努力をなさってください。まずは、あいさつを心がけるとよいでしょう。翌日、顔を合わせたら、「お~、おはよう。」だけでも、相手にとって少しは気持ちが和らぐことになるでしょう。

 そして、フォローを忘れない。「厳しいこと言ったが、期待しているからな。がんばってくれ!」など、相手の気持ちを和らげる気配りが大切です。

 忠告した結果、改善がみられるか見守ることも忘れないでください。すぐに結果が表れないことも多いです。しかし、相手が真摯に努力していれば、必ず違いが表れるはずです。それを見逃さず、ことばに出す。「称賛」を忘れないでください。ほめて、しかって、またほめよです。この行為が次につながります。一方、しばらく見守っても結果が表れないようなら、毅然と再忠告することも忘れないでください。

 

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