理事長ブログ「忘己利他」66

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第66回 できる人のことばづかい

話力総合研究所 理事長

話力総合研究所 理事長

~ その3 敬語の種類と形式を知り、生かせ ~

 話力講座やビジネスマナー研修で、「敬語の種類と形式」についてお話しします。そうしますと、何人かの参加者が「学校の国語の授業のようだった」と笑みを浮かべながらおっしゃいます。おそらく、昔、学んだはずの懐かしい内容なのでしょうね。正しく覚えていらっしゃいますか? 正しいことばづかいを身につけるためにも必要ですので、あらためて復習しておきましょう。

 敬語の種類は、実務の上では、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」「美化語」の4種類を区別して理解しておけば十分です。

 「尊敬語」は相手を敬うことで、相手を直接高めることばづかいです。したがって、相手や相手側の立場の人の言動などに使用します。「社長がおっしゃいますことは~」「先生がお話になりましたように~」「先輩が話されたのは~」などとします。相手を高めることばづかいですから、相手との関係から自分側の立場の人や自分に対して使わないよう注意してください。

 「謙譲語」は、自分がへりくだることで間接的に相手を高めることばづかいです。したがって、相手との関係から自分側の立場の人や自分の言動などに使います。「私が申しますことは~」「私がお話ししますのは~」「私が話させていただきますように~」などとします。謙譲語を相手や相手側の立場の人に使わないようくれぐれも気をつけてください。

 「丁寧語」は言い方を丁寧にすることばづかいです。ぶっきらぼうな表現にならないように、語尾に「~です。」「~ます。」をつけます。さらに丁寧にする場合は、「~でございます。」をつけますね。名のる時に「秋田義一!」ぶっきらぼうですね。「私は秋田義一です。」この方が丁寧ですね。さらに「私は秋田義一でございます。」どうですか。感じがいいですね。「今日の天気は晴れ!」よりも「今日の天気は晴れです。」 「これから会議を始める。」よりも「これから会議を始めます。」丁寧ですね。最近は「今日の天気は晴れとなっております。」などと冗長なことばづかいを聴きます。おそらく、「~です。」「~ます。」の語尾を強く発音する人が多くなり、柔らかい表現を求めたのだと思います。しかし、丁寧語は「~です。」「~ます。」です。語尾を柔らかく表現すれば、冗長に表現するよりもはるかに効果的だと理解してください。

 最後は「美化語」ですね。美化語は言い方を美しくすることばづかいです。やはり、聴き手にぶっきらぼうな印象を与えない効果があります。「水」ではなく「お水」。「めし」を「ごはん」といいますね。「おさかな」「お酒」「お花」。本来は「さかな」「酒」「花」でもよいのですが、美しい言い方に変えていると理解してください。また、「犬にえさをあげる」と言いますね。本来、犬に敬語を使う必要はないですから、「犬に餌をやる」でよいのですが、これも表現を美しくしている例です。

 

敬語の種類と形式

敬語の種類と形式

敬語の交換形式

敬語の交換形式

 

 

 

 

 

 

 

 では、どのように敬語にすればよいか?これには規則がありますので、外国語と同様に覚えてください。敬語の形式には、交換形式と付加形式があります。交換形式は、普通のことばを敬語専門のことばに交換します。敬語専門のことばに変えるのですから、原則的に最も敬意の高い表現です。交換形式は右上の表のとおりです。数が少ないですから覚えてください。

 付加形式は普通のことばにあることばをつけて敬語にします。尊敬語の場合は「~れる」「~られる」をつけます。「先輩が話されます。」「Aさんが聴かれます。」「Bさんがお荷物を持たれます。」のように使います。さらに敬意を高めたいときは、交換形式を使うか、「お(ご)~になる」を使います。「先生がお話になります。」「社長がお聴きになります。」「Aさんがお荷物をお持ちになります。」とします。

 謙譲語の場合は、「~ていただく」をつけます。「私が話させていただきます。」「聴かせていただきます。」「お荷物を持たせていただきます。」ですね。さらにへりくだって間接的に相手を高めたいときは、交換形式を使うか、「お(ご)~する。」を使います。「私がお話しします。」「私がお聴きします。」「私がお荷物をお持ちします。」とします。

 いかがですか? 最後に二重敬語に注意してください。例えば「おっしゃる」は「言う」の尊敬語交換形式です。すでに敬語になっていることば「おっしゃる」に付加形式の「~れる」をつけて「~おっしゃられる」。時々聴きませんか?これは、すでに敬語のことばをさらに敬語化していますから、二重敬語と言い、本来誤ったことばづかいです。「先生がおっしゃいますことは~」これが最敬体です。これ以上敬ったことばづかいはありません。にもかかわらず、「先生がおっしゃられますことは~」というのは誤りです。

 敬語の種類と形式を理解し、正しいことばづかいを実践なさってください。

 

関連記事

  1. 理事長ブログ「忘己利他」58
  2. 理事長ブログ「忘己利他」35
  3. 理事長ブログ「忘己利他」3
  4. 理事長ブログ「忘己利他」55
  5. 理事長ブログ「忘己利他」38
  6. 理事長ブログ「忘己利他」2
  7. 理事長ブログ「忘己利他」56
  8. 当法人講師が出演するIT学習番組 新作公開

カテゴリー

月別アーカイブ

PAGE TOP