理事長ブログ「忘己利他」71

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

第71回 あがりながら話せ!

話力を学ぶ

一般社団法人 話力総合研究所 理事長

 おおぜいの前で話す時、あがりますか?あがるとどうなりますか?ドキドキする。手足が震える。声が震える。早口になる。スムーズに話せない。頭の中が真っ白になる。まだまだいろいろありますか? あがりたくないですね。あがらないで話したいですね。あがらなくなる方法を知りたいですね。

 残念ながら、あがらなくなる方法はありません。なぜなら、あがるのが普通だからです。感性の鋭い人、まじめな人ほどあがります。鈍い人、図々しい人、いい加減な人。あるいは、おおぜいの前で場数を踏んでいて慣れている人は、あまりあがらないでしょう、なかには、自分であがっていることに気づかない人もいるかもしれません。しかし、少なからずあがっているはずです。まったくあがらない人、あがったことがない人は、ちょっと問題です。なぜなら、何も感じないということだからです。効果的に話すには、ある種の緊張感は必要です。大切な場だと思からこそあがるのですよね。役割を果たさなくてはと思うからあがるのです。あがること自体が悪いわけではありません。

 時々、あがらない方法をまことしやかに話す話し方の講師を見かけます。「聴衆をかぼちゃだと思いなさい」「聴衆をやかんだと思いなさい」こういう話や講師は要注意です。なぜなら、本当に聴き手の顔をカボチャや、やかんにしたら、恐ろしくて話せないですよ。聴衆全員がマスクをしているだけでも話しにくいのです。話の効果をあげるには聴き手に対応して話すのでしたね。ですから、話に対する聴き手の反応がわからないで効果的に話すのはたいへん難しいです。聴き手に寄り添って話さなければいけないのに、聴き手を無視するようなあがり対策は意味がありません。そうしたことに気づいていない講師の指導を受けるのは気の毒というほかありません。

 「あがらないで話したい」と考えるのは、厳しいことを言うようですが、「甘えています」。あがりながら話すのですよ。あがりながらでも話の目的を達成し、効果をあげるという覚悟が大切です。これだけは絶対わかってほしいと思ったら、話せるではないですか! とはいえ、最初にお話ししたように、あがるといろいろな話の障害が生じます。できれば、あがりを軽くしたい。あがっても、すぐに下げられればよいですね。あがりの対策を講じるには、一体どうしてあがるのか?あがる原因を理解し、その原因を解決していくことが肝要です。

 あがりの主な原因には、内容的な原因、心理的・生理的な原因、方法的な原因があります。次回以降、それぞれの原因について解説し、その対策をお話しします。

 

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