理事長ブログ「忘己利他」N20

ビジネスコミュニケーション「仕事がはかどる話し方のコツ」
 ◆よりよく生きるためのツール ~ 究極のコミュニケーション能力を磨く ~

改訂第2版 

話力講座

話力総合研究所 理事長
話力第六講座(科学編)

「19.おおぜいの前で話す時のコツ(技術)」

(1)基本を磨け

 どんなに人柄がよくても、いろいろな事柄について広く深く知っていたとしても、それを伝える技術がなければ、話の効果をあげることは難しいです。これまで、技術ばかりが突出しては効果的でないとお話ししてきました。一方で、話すべき内容を持っているのに、それを話すにふさわしい人であるのに、効果的な話し方ができなければ、もったいないです。人柄がよくて、話すべき内容を持っている人こそ、それにふさわしい技術を磨くべきなのです。

 まずは、話の効果を高めるための基本的な技術を身につけましょう。

① 透る声で話す

 話している声が聞こえなかったり、聞こえにくいと、せっかくの良い話も台無しです。特におおぜいの場では、聴き手もなかなか「聞こえません」とは言いにくいものです。ですから、話し手は十分に意識する必要があります。

 まずは、自分の声がどこまで透るかを普段から把握しておくこと。この程度の広さの会場、このくらいの人数であれば、普通に話せる。それ以上なら、少し意識して声のボリュームをあげて話そう。もっと広い会場ならマイクを使わなければ後ろまで声が透らない。個人差があるでしょうから、自ら把握しておきます。私の場合は、100名までならマイクなしで話します。どなるような声はマイナスです。会場の前の人にうるさくなく、後方の人にも負担をかけず、普通に聞こえる声を出します。マイクを使った機械の音声は聴き手にとって、あまり心地の良いものではありません。できることなら避けたいのです。

 そして、話をする前に、どこまで透るかを把握します。普通に話して、会場の後方で聴こえるかどうか、主催者や来場者に確認してもらうとよいですね。また、話している間中も、声が聞こえているか常に意識します。後方の聴衆を見て判断します。聞こえにくい場合、聴き手は耳に手を当てたり、前のめりになったりします。あるいは、きょろきょろ始めるかもしれません。後方まで声が透っているかを確認しながら話すのです。

図 発音・発声・滑舌

 声が透らない人、小さい人は、声を出す練習をしましょう。普段声を出していないと、どんどん声は出なくなります。声を出す、発声の基本は呼吸法です。お腹から声を出す、腹式呼吸を身につけましょう。まずは口から息を吐き出します。全部吐き出します。吐ききったら、鼻から息をゆっくり吸い込んでお腹を膨らませていきます。横隔膜を広げます。十分に吸い込んだら、また鼻から息をゆっくりと出していきます。横隔膜を狭めていきます。これを繰り返し練習しますと、徐々に声が出るようになります。声を出していないと、筋肉が衰えますから、年齢とともに声は出にくくなります。日々練習し、より透る声を身につけてください。

② 明瞭なことばで話す

 はっきりわかりやすく発音する。口の滑りをよくする。それには、訓練が必要です。透る声と同じように、なめらかにことばを発する滑舌も筋肉運動です。普段運動していないと、衰えます。訓練により、鍛え、維持するよう心がけてください。

 図のように、母音「あいうえお」の口の形を意識しながら一語一語はっきり発音します。「アイウエオ。カキクケコ。」と発音していくと、口の形がおろそかになりやすいので、「ア、エ、イ、ウ、エ、オ、ア、オ。カ、ケ、キ、ク、ケ、コ、カ、コ。。。。」と発音します。

 そして、なめらかに発語するための訓練は、いわゆる「早口ことば」を使います。早口ことばを使いますが、早く発音する必要はありません。最初は一語一語ゆっくり、はっきり発音していきます。唇の動きを意識して、顎の動きを意識して、舌の動きを意識して行います。私は毎日入浴時にお風呂場で練習しています。そうすると結構続けられますよ。ぜひ、練習なさってください。

③ 態度に気をつけて話す

 「態度は視覚に訴える言語」でしたね。時と場、聴き手、目的などTPOを考えて、態度・表情・服装・しぐさにも気を配ってください。

(2)ゼスチャーを生かせ

 ことばだけで表現できない時、不十分だと思うとき、それ補う方法としてゼスチャーがあります。ゼスチャーを効果的に使うと、聴き手の視覚に訴えるので、聴き手のイメージが膨らみます。より具体的にわからせる効果があるのです。

 ゼスチャーには主に次のようなものがあります。話の目的に応じて生かしてください。

・指示的なゼスチャー
 「あちらをご覧ください」「こちらの方。。。」「そちらは。。。」などのことばとともに、目標や方向、対象の人や事物に目線を合わせ、手で指し示します。この時、手の指と指の間を開けていると見栄えが良くないので、必ず指をそろえるようにします。注目して欲しいポイントを手や指で指し示すと、聞き手の意識を引きつけることができます。この時、目線も手とともに対象の方向に向かないと、聴き手が混乱しますから、注意してください。手などの動きには、原則目をそえるよう意識してください。

・数量的ゼスチャー
 指で数を表します。「ポイントは3つあります。」と指を三本立てて示します。「一つ目は~」指を一本で示します。「二つ目は~」指2本をたてて示します。

・写生的ゼスチャー
 身振り手振りを使って、大きさや広さなどを表現します。手と手の間をあけて、「このくらいの大きさの魚を釣ってきました」などとします。

・動作的ゼスチャー
 手や全身でものなどの動作を表します。例えば、両手で波の動きを表現し、「波がざぶんときたので、あわてて駆け上がりました」 話に立体感が加わり、聴き手の印象に残ります。

・象徴的ゼスチャー
 静かにしてもらいたいときに「しーっ」などと言いながら、口元に指一本をたてて表現しますね。あるいはVサインやガッツポーズも象徴的なゼスチャーです。胸を握りこぶしでポーンと叩いて、「任せてください」などもそうです。

ゼスチャー

ゼスチャー

 ゼスチャーはことばを補足するものです。単純で、わかりやすく、自然に行うように心がけてください。聴き手に違和感を与えないよう誇張しすぎず、節度を保つようにしましょう。そして、ことばと動作を一致させます。あるいは、ことばのすぐ後を動作が追いかけるとよいでしょう。

(3)聴衆へ語りかける

 現代の話し方は「対話調」が基本です。たとえ、おおぜいの前でも、すらすらぺらぺら一方的に話すより、多くの聴衆に語りかけるように話したほうが効果的なのです。語りかけるように話しますと、聴き手を話に集中させることができます。語りかけることで、話に変化を持たせることができ、あきずに聴かせられます。話し手と聴衆との一体感が生まれます。また、語りかけ、聴き手の反応を見ることで、話の効果を確かめることができるのです。

 実際に質問したり、質問させても良いでしょう。これは、ただ一方的に話すより、たいへん難しいことです。どんな質問が出てくるかわかりません。どんな答えが出されるかわかりません。その後の話とうまくつなげないと、聴き手に違和感を与え、逆効果になることもあります。しかし、うまく生かすことができれば、長時間、最後まで話を聴かせ続けることができます。聴き手にとっても、ただ聴いているだけよりも、自らが主体的にかかわれたというある種の達成感を得ることができます。「話を聴いてよかった」などと肯定的に評価する下地ができます。

 聴衆に語りかけるときには、次の点に気をつけてください。

① 質問する

 一時に一事の原則を守ることが大切です。いくつも質問しない。1人に一つの質問にします。また、特定の人に何度も質問しないようにしましょう。偏らないように、多くの人に質問します。

 退屈させないための質問でしたら、聴衆を見渡して、眠そうな人、気が散っていそうな人などを質問の対象にするとよいですね。そして、答えやすい質問をします。相手が答えられない時は、しつこく質問をしない配慮も必要です。相手の自尊心を守ります。恥をかかせないように、「突然、質問しましたので、びっくりなさいましたよね。」などとフォローのことばも忘れないでください。聴き手の答えが適切でなかったときも同様です。頭ごなしに否定しないように、「なるほど。そのようにお考えでしたか。ありがとうございます。実は、~ということなのです。」などとします。答えてくれたら、必ずお礼のことばを忘れないでください。

② 質問させる

 質問しやすい雰囲気作りを心がけましょう。「たいへんわかりやすく説明しましたので、質問はないと思いますが、いかがですか?」などと言われては、質問したくても質問できなくなります。話の効果をあげるためにも、聴き手が理解できなかった点を補う機会です。多くの質問が出るように計らいます。「いろいろお話してまいりましたが、至らない点があったかと思います。ぜひ、ご質問なさってください」などとすればいいですね。

③ 質問に答える

 質問を受けたら、まずお礼のことばを発します。「ご質問ありがとうございます」おおぜいの前で、質問するのはたいへんなことです。そして話し手にとって、聴き手の反応を知ることができる貴重な機会です。そういう気持ちを持てば、おのずと「ありがとう」ということばを発したくなるはずです。

 相手の質問に手短に答えます。相手が聴きたがっていることは何か、ポイントを外さないように気をつけてください。「今のご質問は~ということですね。」と確認するとよいでしょう。そしてまずは、相手が知りたがっていることに答えます。補足説明、関連する説明など話し手が話したい事柄はその後にします。相手が質問したポイントにまず答えないと、質問者は戸惑います。戸惑わせると、せっかくの補足説明の効果があがらずに、独り言で終わってしまいかねません。

 もし、質問された事柄に適切な答えを見いだせない場合、どうしますか?やみくもに話しても、支離滅裂になりかねません。この場合、時間を稼ぐとよいですね。「~さんは、どうお考えですか?」「今のご質問は、~ということでしょうか?」「何かお考えがおありですよね。」などと質問者に柔らかく切り返します。そうしておいて時間を稼ぎ、質問に対する回答を頭の中で整理します。質問者が何か話せば、回答のヒントになるかもしれません。

 

 聴衆に語りかける工夫ができると、良い雰囲気で気持ちよく話ができます。聴き手にとっても聴きやすく、快く話を聴くことができます。ぜひ、心がけてください。

(4)毒消しと間を生かせ

 話の効果をあげるための応用技術として、ゼスチャーや、聴衆に語りかけるということをお話ししてきました。これらとともに、ぜひ意識していただきたい技術が「毒消し」と「間」です。

① 毒消し

毒消しは話やことばの行き過ぎをもとに戻すことです。

例えば、「最近の若者は。。。皆さんは違うと思いますが~」「最近の若者は。。。皆そうだというわけではありませんが、~」

「一般的には~」「例外もありますが~」「すべてがそうではありませんが~」などと、聴き手の不快感を和らげるようにします。前もって準備しておくことが肝要です。また、話している間に不用意なことを言ってしまった場合にも毒消しをするようにしましょう。

② 間

 話芸である講談の達人で、漫談家、作家、俳優でもあった徳川夢声氏(1894~1971)は、その著書で「話術は間術なり」と述べています。「間」とは、ことばや文の間の無音の部分のことです。話の中で間を生かすことができれば、次のような効果を期待できます。

・聴き手にとって、聴きやすい。わかりやすい

・ある事柄について話した直後に間をおくことで、聴き手に考えさせることができる

・間をとることで聴き手に強い印象を与えたり、余韻を残すことができる

・無言でいると聴き手を注目させることができる

・適度に間を入れると、考える時間ができ、余裕を持てるので、話しやすくなる

 ではどの程度間をとればよいのでしょうか。間は話し手と聴き手の阿吽の呼吸で決まります。したがって、このくらいとればいいと言えないのです。少々乱暴な言い方ですが、話をし、聴き手が話を聴き、なるほどとうなずくまで、無音にする感覚です。

 「間抜け」すなわち間が足りないと、聴き手は忙しく感じます。聴き手は疲れます。一方的な話になりかねません。そのうえ、話し手も頭の中でまとめる時間が足りなくなります。堂々巡りの話になったり、支離滅裂な話になりやすいです。

 「間延び」すなわち間が長すぎると、聴き手は退屈します。不安になります。聴き手にストレスを与えては効果的ではありません。間抜け、間延びにならないよう注意しましょう。

(5)板書を生かせ

 どんなに上手に話しても、ことばだけでは伝わらないことがあります。

音声だけではわかりにくいことば。印象づけたい文やことば。話の内容と内容との関連など。これらは、視覚に訴えたほうが効果的です。板書やスライドを生かして、全体としてより良い話にしましょう。

 視覚に訴えたほうが効果的だからと言って、何でもかんでも書けばよいわけではありません。あまり多くのことを書きすぎると、ごちゃごちゃしてしまいます。かえって聴き手を混乱させかねません。黒板やホワイトボードに書く内容を適切に選択することが大切です。主として次の中から選択し、板書するようにします。

・タイトルやテーマ

・段落ごとの要点やキーワード

・同音異義語、類音語があり、誤解しそうなことば

・原因と結果

・話している事柄間の関係を図示

・その他 特に印象づけたい内容

 いかがですか? そして、実際に板書するときは次の点に気を配ってください。

・簡単に、短く、適当な大きさで書く
 だらだらと書かないように工夫します。また、最も後方の聴き手にも見えるような大きさで書きます。

・見栄えの良い書き方を工夫する
 全体のバランス、配置を考えます。また、色分けやアンダーライン、カッコ、かこみを生かします。

・誤字や筆順に気をつける
 誤字があったり、筆順が違っていると、聴き手はそれにとらわれて話が聴けなくなります。聴き手の気が散らないよう注意しましょう。

・消す際に配慮する。消し方を工夫する
 用済のものをいつまでも残しておいては効果的ではありません。タイミングよく消すようにします。きれいに消します。ただし、聴き手がメモを取っているのにさっさと消してしまってはいけません。聴き手はその後の話についていけなくなります。聴き手の様子を見たり、確認してから消すようにします。また、消す時に、その内容を読み上げるなど、確認しながら消していくと印象に残ります。

 板書も慣れないと難しいです。ホワイトボードの方を向いて無言で文字を書いたり、ホワイトボードに向かって話してしまったりしないように気をつけましょう。いつも聴き手を意識して、聴き手に視線を向けて話します。書く時も聴き手に背を向けず、できるだけ半身で書くとよいですね。また、書いた文字の前に立っていては、聴き手に見えません。こうした気配りも忘れないでください。

(6)話が主、スライドは従。スライドを工夫せよ

 最近の講演やプレゼンテーションは、ほとんどの場合、スライドが使われています。パソコンで手軽に作れて、容易に利用できるからでしょう。また、スライドの順に話していけば話しやすいです。聴き手にとっても話し手のことばを聴くだけでなく、視覚的な情報を得られますので、理解しやすいでしょう。

 しかし、本当に力のある講演者やプレゼンテータはどうしても必要なとき以外、スライドを使わないでしょう。要は、スライドありきではないということです。あくまで道具ですから、目的に応じて道具を生かすことが肝要です。生かせるよう工夫することが大切です。

 まず、何のためにスライドを使うのかを明らかにすることです。やみくもにスライドを使っても効果的ではありません。どのような効果を期待するのか?はっきりさせましょう。

 そして、スライドを作ったら、十分評価してみることです。作成したスライドで期待通りの効果があがるか? 一番後ろの聴衆まで見えるか? わかりやすいか? 

 講演やプレゼンテーションを聴いていて、時々気になる話があります。「このスライドは細かくて見えないでしょうが、。。。」などと言います。これでは、自己満足なだけで、まったく効果があがりません。自らも見えないとわかっていて、それでも表示する。理解に苦しみます。

 スライドを作成する際は、次の点に注意してください。

① シンプルに

 スライドには原則文章を書きません。項目、キーワードのみにとどめます。すっきりと見やすくします。また、あまり多くの色を使用するとかえって見にくいです。1色から3色が適当です。色の使い方もなぜ色を使うか、目的を明確にしましょう。

② 大きな文字で

 一番後ろの聴き手にも見える大きさで表示します

③ 空間をあける

 ごちゃごちゃ書かないということです。会場の広さにもよりますが、1ページに3~5行。多くても8行程度にしましょう。また、底辺までいっぱいに書かないこと。下部は見にくいです。1,2行 下部を開けたほうがいいですね。

④ 写真や図にはタイトルやポイントを示す

 図1は行政の公開資料です。もちろん紙の資料として作成されています。たいへんわかりやすい。よくできている資料です。しかし、これをそのままスライドにしては、見にくい、わかりにくいということになりかねません。この種の資料をスライドにするときは、図2のように一つの図ごとに表示したほうがわかりやすいです。しかも主張点をことばで示しておくこと。この図では、「全体は横ばい」「増加」の部分です。もっとも言いたいことは視覚的にも明らかにしたほうが効果的です。ことばだけでは聞き逃すケースも出てきますので、それを避けることができます。写真でもそうですね。写真だけ出して、ことばで説明する傾向にありますが、写真にもっとも言いたいことを図3のように短く記載したほうが効果的です。

図1. 紙の資料の例

図1. 紙の資料の例

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スライドの枚数ですが、1枚で1分から3分程度話せることを目安にするとよいですね。パラパラめくりの紙芝居にならないように心がけてください。また、時間配分を考えておきます。たくさんスライドを作成し、時間が足りなくならないようにしましょう。1時間の話であれば、スライド30枚前後が一つの目安です。

 スライドを使って話す際は、できれば利き手の側にスクリーンがある位置に立ちます。パソコンやスライドに話しかけないようにしましょう。あくまで、話が主体です。聴衆を意識して、アイコンタクトを取り、話してください。指し棒やレーザポインタを無目的に動かさないこと。聴き手はそちらが気になって話を聴けなくなります。

 話が主、スライドは従。工夫してスライドを生かし、効果的な講演、プレゼンテーションをなさってください。

(7)マイクの使い方に気をつけよ

 おおぜいの前で話す時には、たいていマイクが用意されています。ただし、マイクを使わなくても、聴き手に負担をかけずに声が透るようであれば、マイクを使わないほうがよいです。肉声の方が話し手の気持ちが伝わりやすいです。機械音は、肉声に比べて聴き心地の良いものではありません。また、気持ちを表現した微妙な音が出にくいです。聴き手にとって、話し手に対する親近感も薄れます。話し手も慣れないと話しにくいです。話した直接の音声が耳に達した後に、マイクのスピーカから流れた音声が耳に入ってきます。話し手自身の声が二重に聴こえる場合があり、たいへん気になります。

 とはいえ、人数が多い場合、会場が広い場合など、どうしてもマイクを使わざるを得ません。その場合には、次の点に注意し、できるだけ効果的にマイクを使用してください。

① 事前の確認

 マイクを使うか否か判断します。自身の声がどこまで届くか。個人差がありますから一概に言えませんが、私の場合は100人未満なら肉声で話します。一般には30名前後が一つの目安でしょうか。会場の最も後方にどなたかに立ってもらい、普通に話して聴こえるかを事前に確認するとよいでしょう。

 マイクを使う場合、マイクの音量、感度、音が割れないかなど事前に確認しておきましょう。コード付きの場合は、どこまで伸びるか、足元にひっかからないかなども確かめておくとよいですね。また、ワイアレスマイクは電池が切れることもあるので、できれば新しい電池を入れるか、あらかじめ予備の電池を用意しておくことをお勧めします。スタンドマイクは事前にマイクの高さを調整します。はじめが肝心です。話し出す時にマイクの高さを調整することがないように心がけてください。

② マイクの持ち方

 緊張しているとマイクを持つ手が震えます。抑えようとすると、余計に緊張し、震える度合いが大きくなりかねません。マイクと手が気になり、話に集中できません。慣れていない人は、スタンドマイクやピンマイクなどを用い、マイクを手に持たないほうが無難です。

 また、マイクを持つ位置も考えましょう。マイクの揺れ幅が小さくなるように、重心の位置を自然に持つようにします。小指をたてたりしますと、気障な印象を聴き手に与えますから要注意です。頻繁に持ち返るのも、聴き手にとっては目障りです。

③ マイクで話す

 マイクを使って話しますと、ことばのはじめと終わりが特に聴き取りにくい傾向にあります。始めと終わりは意識して明瞭に話すようにしましょう。また、特に重要な点は二度繰り返し話すとよいでしょう。例えば、「まとまった話は、まとめた話。まとまった話はまとめた話です。まとめる努力が重要です。」などとします。

 視線は聴き手に向け、マイクに向かって話さないように気をつけます。そして、呼吸音が入らないように、口とマイクの距離を適切に保ちます。咳払いなど要注意です。本来の目的でない音が出そうなときは、必ずマイクを外すよう意識なさってください。声を強く出す時も、聴き手にうるさいと思わせないよう20cm前後話すとよいですね。

 要は、話の効果にマイナスの影響が出ないよう、聴き手に不快を与えないマイクの使い方を心がけてください。

 

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